【戦後75周年】 原爆被爆者二世の留学時代感じた 戦争のこと

「震災刈り・復興刈り」が流行りだしてるという記事を読んで「ヒトラー・ユーゲント風カット」と髪型の違いがわからないと思ったのと、せっかく夏なので戦争の話。

もう第二次世界大戦を経験した人から話を聞く機会というのがリアルになくなっていくとはたと気づきました。戦後75周年ということは戦争中のがっつり記憶がある人は80歳以上の人ですもんね。戦争に行ってた人になると90歳以上の方とかになるはず。

以前にも書いたことがあるのですが、僕の母と祖母は世間一般で原爆手帳と呼ばれる被爆者健康手帳を持っていました。

被爆者健康手帳(ひばくしゃけんこうてちょう)は、1945年(昭和20年)の原子爆弾投下により被爆した人に対して「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」(通称「被爆者援護法」)に基づき交付される手帳。 所定の用件を満たした者は、医療費などの支援を受けることが出来る。

実際、戦争の話を家族から聞いたことはありません。ただ手帳を持っていることを知っていただけです。僕は30代ですが母親が40歳位の時の子供なので、おそらく10歳20歳年上の人だったら同じ境遇の方がいるかもしれません。30年以上前なので当時はもっと結婚や出産を20代でする人も多かったですし。同世代や年下の世代からすると、教科書の中に出てくる自分の生活とはかけ離れた過去の出来事でしかないのかもしれません。30代の被曝二世の人なんておそらく世界中にほぼいないだろうと思う。

僕の留学の理由の一つとして3.11の原発事故で「生まれた時点で他の人より確実に被曝している」可能性が高いと仮定すると日本を一旦出て暮らしてみようと思ったからというのもあります。

福島原発の汚染水は「海に放出するしかない」 原田環境相 – BBCニュース

上記のようなものなど、海外のニュースで大きく取り上げられていても日本のニュースで流さないことが多くあることをこの辺りから痛感しているので見なくなりました。WiFiがあることは理解してたり、アマビエで盛り上がれる人間が、放射能について見えないから気にしないし大げさすぎるという人は全く理解不能だ。

留学で感じたこと

僕はいつも海外の話の投稿する時に書いていますが「ドイツ」と「アイルランド」の元留学生です。

ドイツに留学してすごくリアルに感じたことは「敗戦国だということ」。

アイルランドに留学して感じたことは「(イギリスから)独立したこと」。

日本にいると、「戦争」や「支配」に何も感じない・何も思わない・考えたことがない・無関心だという人も多くいるみたいなのですが、留学を通してものすごく考えさせられることが多かったです。

授業で「なぜドイツに来たのか?」を質問しあうことがあったのですが、「戦争で自分の国にはいれなくなったから家族で逃げてきた」と普通に答える生徒がいました。中東系の国です。日本で戦争というものがなくなって75年経っても世界のどこかでは本当に戦争があるというのを実感しました。

僕は留学費用を退職金で賄っていたけど、親からの100%の学費+仕送りの生徒もいるし、自分の国では仕事がないから働きながら通っている生徒もいたので年齢層がすごく幅広かったです。50代で子供がいる人もクラスメイトでいました。なんで日本は大人になって学ぶ人バカにする人が多いのかわからん。

「なぜアイルランドに来たのか?」は「英語が母国語でビザを発行してくれる国はアイルランドだけだった」という国の生徒が多い学校でした。国によってビザの厳しさって違うことを日本にいると実感しにくいけど全然違うんです。日本にいて実感する時って、選挙の時に日本に住んでいる2世3世の知人に選挙権があるかどうか気を遣うくらいですもんね。

敗戦国だということ

ドイツでは学校で質問などの時など、五本指をそろえてまっすぐピンと手を挙げるのは禁止。運動会の時の宣誓する時みたいなアレです。

学校制服もダメ。

日本で義務教育受けてる・受けた人でもなぜだかわかる人は10%もいないと思います。留学から帰ってきて友人・知人に話しても、答えを出せた人がいない位の難問です。

理由は

学校で質問などの時、挙手が禁止されているのは、あのポーズが「ナチス式敬礼」として認識されていて、法律でも禁止されていて逮捕されます。

まわりのヨーロッパ諸国もだいたい指を人差し指を立てて挙げることで、質問がある・発言をしたい意思を伝える感じです。僕は全く知らずに語学学校で何度かやらかしてしまったことがあります。クラスメイトの凍りつきぶりと先生が説明してくれてやっと理解したのですが、長年染み付いた動作が出そうになるのを抑えるのが思っている以上に大変ですよ。挙手の時、うっかり「ハイ」とも言いそうになるけど敬礼のときの「Heil(ハイル)」と間違われること必至な単語との組み合わせはヨーロッパで逮捕に繋がる危険行為だから学校以外の場所でも気をつけて過ごしていました。無意識でする可能性ある動作だから余計に危険。

学校制服がダメなのも強制的に同じ服を着せることがナチス(主にヒトラーユーゲント)を連想させるので敬遠されています。もちろん学校指定の髪型があるなんてのもまさにヒトラーユーゲント的発想なのでないです。「ヒトラー・ユーゲント風カット」がネオナチや白人至上主義の支持者で流行っていたら世界で2〜3年前批判されていた有名人とかがいる位なのにそういう「支配的」であることに無自覚な日本人多いのなんで?自分が学生の時からおかしいし、遅れてると思うことっていつになったらなくなるんだろう?「みんな一緒」になれない人間に異常に寛容さや公平性がなくなる日本人の多さが昔から嫌いだ。

世界大戦の頃の授業があって「日本はいつ戦争が終わった日なの?」と聞かれた時、それぞれの国で終戦の日は違うということを改めて理解しました。国によっては勝利の日として祝日があるのでその国のカレンダー見ると複雑な気分になりました。

アイルランドがイギリスから独立したこと

中東系やアフリカ系の生徒はフランス語を話せる人が多くて、東欧系の生徒はロシア語話せる人が多くて、マレーシア人は中国語を、タイやフィリピンやインドの人は英語を話せる人が多いんです。

留学に行くまでは今まで中学や高校の社会の時間に習っていることなのにわからなかったのですが、言語統制とか、その言語ができないと仕事が少ないから話せる人が多いんです。これが戦勝国です。ちょっと例としてはずれるんですが、大ヒット漫画「キングダム」の中に出てくる「山の民」その中でも秦語を話せるキャラ(バジオウ)が要職についてて、山語しか話せないキャラは将になってないみたいな感じです。他国からの言語の支配について描かれている作品って自分が無知だからというのもあるけど有名な作品ってなかなか出てこない…

南米のクラスメイトとスペイン人のクラスメイトが同じクラスの時とかは、南米の子がスペイン人ってもっと嫌な奴多いと思ってたと僕に教えてくれました。コンキスタドール(Conquistador)とか呼ばれてるものです。もともとの現地語が話せなくなると支配している国の言語しか話せないんです。南米のクラスメイトは日本も含めてアフリカ系やヨーロッパ系の移民との混血も多いので、髪はダークカラーの方が多いけど、肌や髪の色のバリエーションが多い。

そんなことを含めてアイルランドの公用語はゲール語と英語なんでしょう。実際ゲール語を義務教育のような期間に習うけど実生活で話す地域は限られているくらい英語しか聞いたことなかったです。

これを「自然に英語(または他の言語)が話せる環境いいなー」とかマジで言う日本人いてるから毎回肝が冷える。日本語を話せる外国人のように「アニメが好きだから」「その国の文化や音楽が好きだから」のような自発的なものではないのです。信じられないけど結構いてるので、留学を考えていたり、外国人の知人がいる人は気をつけてください。それは他の国に「今日、今の時点から日本語での会話を日本国内で禁止します。従わない場合、死刑の場合もあります」って言われるのと意味と同じですよ。

反英国歌

暗い話題のまま終わりたくないので、内容は暗くても音楽は明るいテイストの反英国の歌を紹介して終わります。


Matrosenlied (Wir fahren gegen Engeland) 1914-1918

こちらはアニメのヘルシングでも流れたドイツの反英国歌。作中で有名な少佐の演説の回です。少佐の演説は、日本語とドイツ語版はかっこいいけど英語版はちょっとバカっぽく聞こえて微妙でした。


The Wolfe Tones – Men Behind The Wire

こっちはアイルランドの反英国歌。知らなかったらすごく明るい歌なんかなーと思えるくらいの陽気なメロディ。

タイトルとURLをコピーしました