現在、ゲーム・アプリ制作の職業訓練生で、ドイツの元留学生のLINGOです。
ドイツの夏と言えば、ボードゲームですよね!
「ビールじゃないの?」と思う方も多いかもしれませんが、ビールで有名なお祭りはオクトーバー(10月)フェストなので秋の方がしっくりきますよね?
自分自身も日本に帰国してから知ったので、ご存知の方は少ないと思いますが、ドイツは国の公式HPにも載っている位ボードゲームで有名な国で、ボードゲームの世界的なコンテストの「Spiel des Jahres」が毎年6月と7月に受賞があるんです。
少し前になるのですが、そのコンテストの「Spiel des Jahres」の公式さんに当サイトのリンクを貼ってもらったんです。
この喜びをみんなに共有したい!
この感動と、英語とドイツ語の復習、及びゲーム制作の勉強を兼ねて、「“Spiel des Jahres”ドイツ年間ゲーム大賞」について留学+ゆる語学サイトとして、日本語版Wikipediaより詳しくご紹介していきましょう!
公式サイトのFAQのページを元に妙訳しています。
「ゆる語学サイト」なので、翻訳についておかしい場所があればコメントなどでお知らせいただければ幸いです。
さらに詳しい情報やルールについては全て公式サイトでご確認お願い致します。
「“Spiel des Jahres”ドイツ年間ゲーム大賞」って何?
ドイツ語圏の国(ドイツ、オーストリア、スイス)のボードゲーム評論家の審査員によって授与されるアナログ卓上ゲーム(ボードゲームやカードゲームなど)の賞。
ケルペン(Kerpen)に本社を置く登録社団(e.V.)。
1979年に最初の大会が開かれた。
現在、通常のSpiel des Jahres[Game of the Year]ドイツ年間ゲーム大賞に加え、以下の3つの賞があります。
- 評論家賞 Kennerspiel des Jahres [Connoisseurs’ game of the year](2011年〜)
- 子供向けゲーム賞 Kinderspiel des Jahres [Children’s Game of the Year](2001年〜)
- 特別賞 Sonderpreise [Special awards](1979年〜)
「“Spiel des Jahres”ドイツ年間ゲーム大賞」に関連する賞金はありません。
受賞者は、宣伝に賞を使用することができ、ライセンス料が発生する。
この収益は、さまざまな費用を賄うために使用される。
「特別賞 Sonderpreise」は毎年あるものではなく、過去受賞がない年もあります。
「Spiel des Jahres」「Kennerspiel des Jahres」「Kinderspiel des Jahres」「Sonderpreise」の各賞の受賞は、毎年6月と7月に発表される。
「Spiel des Jahres」は、元留学生の僕が発音するカタカナで書くと「シュピール・デス・ヤーゲス」になります。
「シュピール・デス・ヤーレス」と表記されていることが多いですが、絶対「ヤーゲス」の方が発音が近いんだもん。
日本人がドイツ語の「R」聞いたら「ガ行」の音にしか聞こえないし、実際自分はガ行で発音していた方がわかってもらえる確率高かったんだ。
審査のルールと決定基準
受賞基準は?
- ゲームに関連するルールと他のすべてのテキストはドイツ語で書かれていること
- 今年または前年にリリースされていて、ほとんど変更されていない新版または記念日版は除外される
- 審査時にショップで入手可能であること
- ドイツ語話者の代理店があること
- ゲームはそれ自体でプレイ可能なもの(拡張版は不可)
エントリーの「締め切り日」は?
審査員がゲームをプレイするのに十分な時間を費やせるように、遅くともその年の3月末までに新しくリリースされ、プレイできるようにする必要がある。
審査員の非公開会議の後、5月中旬から下旬にノミネートされた候補と推薦リストの対象となるには、審査員の過半数の投票が必要です。
そのため、審査員はその年の3月末までに入手可能なゲームのみ、選考されることが保証される。
後に入手可能ゲームは翌年の選考に回ります。
ゲーム関連の評価基準
- ゲームのコンセプト(独創性、プレイアビリティ、ゲームの価値)
- ルールの構造(構成、明確さ、わかりやすさ)
- レイアウト(ボックス、ボード、ルール)
- デザイン(機能性、技量)
審査員はゲームのクオリティのみで審査される。
過去の受賞歴の有無や、誰がゲームを公開・設計したかは重要視されない。
審査員の広範な議論の後、投票の結果で受賞が決まる。
大人/家族向けゲームと子供向けゲームの線引きは?
推奨年齢が「6歳以上」以下のゲームは主に子供向けゲームであり、推奨年齢が「8歳以上」以上のタイトルは主に成人向け/家族向けゲームのカテゴリに属する。
「7歳以上」向けのゲームはその中間です。
大まかな慣例なので、両方の審査員は、線引きについて審議しています。
審査員は、どのカテゴリーに分類するかを決定する前に、ゲームをプレイします。
“Spiel des Jahres”の審査員
ドイツ語圏の国の評論家で構成されてる。
新しい審査員が加わったときに古い審査員が去らなければならないことはなく、その逆も同様。
審査員はゲームについて書いているジャーナリスト。
彼らは「“Spiel des Jahres”ドイツ年間ゲーム大賞」に自ら進んで参加をしています。
審査員は、自分自身で申請することはできない。
ドイツ語のメディアで働くゲーム評論家で、その能力を証明するのに十分な経験を持っていなければならない。
ゲームのデザイン、制作、マーケティングに関係者は審査員になることも、審査員を続けることもできません。
ライセンス料などの歳入はどのように使われているか?
審査員への支払は?
審査員は自主的に活動し、メンバーはゲーム関連の活動、テスト、評価、および新しいリリースについての議論に対して金銭的な報酬を受け取りません。
審査員として出張しているときにのみ、旅費、宿泊費、雑費が経費として支払われる。
毎年恒例の「Spiel des Jahres」の授賞式、選ばれた見本市や大会、内部委員会の会議などです。
理事会活動、子供向けゲームの審査員の調整、スピーチの出演など、通常の職務を超える活動については、審査員に1時間あたり合計20ユーロ(税抜き)が支払われます。
協会はどのような歳入ありますか?
宣伝目的で独自の「SpieldesJahres」のロゴを使用するにあたり、協会が請求するライセンス料を通じてのみ歳入があります。
受賞歴のあるゲーム発行社が「SpieldesJahres」というタイトルを使用して広告を掲載したい場合は、無料でこれを行うことができます。
ただし、ボックスに「Spiel des Jahres」のロゴを印刷する場合は、販売するゲームごとにわずかなライセンス料を支払う必要があり、請求額は、メインの賞、ノミネート作品、特別賞かによって異なります。
実際に遊んだことがあるノミネートされた+受賞した作品
1980年 ラミーキューブ Rummikub
数字の書かれたタイルを用いるイスラエルのテーブルゲーム。
スマホ用アプリもリリースされている(日本語訳版は2021年6月現在ないけれど)。
番号が振ってあるタイルを入れ換えながら出していき、タイルが早く無くなったら勝ち。
バーとかに置いてあったらちょっと嬉しい感じのゲーム。
2004年 チケット・トゥ・ライド Ticket to Ride
大ヒット鉄道アドベンチャーゲーム。
様々な種類の列車カードを集めて、そのカードを使って都市間に線路を敷設しながらゲームを進める。
僕の世代(30代後半)が、桃鉄で駅名覚えたように、地味に地理の勉強になる。
いろんな場所のバージョンがあるよ。
桃鉄みたいに険悪な雰囲気になることはまずない…はず。
2008年 アグリコラ Agricola
英語で、「agriculture (畜産を含む)農業」の意味。
4人で遊んで、1回のゲームで4〜5時間かかったし、ボードゲームに詳しい知人に遊んだと言うと、「よくプレイしきったね」と言われた程、頭と体力を使った。
食料育てて食べていくって本当に大変だとゲームを通じて感じまくれる。
2020年 ノヴァ・ルナ Nova Luna
タイル配置ゲーム。
各ターン、月時計を進めてタイルを取り、自分の前に配置する。
月時計がとても神秘的でいい。
各ターン順番が変わるのが斬新。
とりあえず、美しい。
男性が作ったゲームというのを知って少しショックだった。
昨今、なかなか対面で数名集まりにくい状況が続いているので、集まれた時にはスマホの画面から目を離して童心に返って遊んでみるのもオススメですよ。
デジタルゲームと違って、「目の疲れがないゲーム!」と(30代後半以上は特に)違った感動もあるかと思います。
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