僕の地元は大きめの夏祭りがあるので大人になっても毎年参加しているのですが、今年生まれて初めて祭りに参加しない夏を経験しました。
このままでは、大勢の人が集まることができるようになる前に運営のトップのクソジジイ共の寿命が来てしまう可能性があります。
年1回のことなので、仮に来年も出来なかったらお祭り当日以外のすることを忘れてしまうかもしれない。
せっかくなので、参加している町会の祭りの手順を公開します。
日本の各地域でお祭りの準備の方法は違うかもしれませんが、祭りを取り仕切っているクソジジイ共が参加してくれないと何をしたらいいかわからないこともあるかと思うので参照してみてください。
クソジジイ共しか知らない行程があるのかもしれませんんが、あくまでも個人用。
お祭りの運営って何してるの?
お祭りの運営って他の地区のことは全くわかりません。
成人の参加者が毎年減っている昨今、知ってる人が少ないと思うのでざっくり解説すると僕の地区の場合、
で成り立っています。
思っている以上に時間も手間もかかってます。
まぁ、たいていボランティア活動みたいなものなので会議や準備は土日や19時以降に集まってすることが多いです。
会議
毎回「例年通り」で終わることも多いのですが、
- 近隣の店舗
- 法律や条例の改正
- 学校のクラブ活動の動向
- 他の町会との兼ね合い等
で毎年微妙に変化するので、例年通りではないことの確認や、準備日程や担当の割り振りなどがあるので数回あります。
特に学校のクラブ活動はクラブの先生や先輩の圧力とか試合等あるので「祭りに参加するな」という人もいます。
「文化や子供たちを育む」とか普段言ってる教師やPTAでも「祭りに参加するな」という人が昔からいてたけど未だにいてるので驚く。
1回目議題
- 連絡事項
- 例年通りの内容確認
- 神輿の組立日程決め
- 提灯架台・櫓・テントなど組立日程決め
- 魂入れ日程決め
- 鳴り物や踊りの練習日決め
- 役決め
- 参加者・寄付募集など掲示物や配布物の準備
- 準備に必要なものの買い出し
など
2回目議題
- 寄付や参加者募集日の受付の担当順番決め
- 鳴り物や踊りの練習日の現場監督・指南係順番決め
- 配布物を近隣に配る
- 法被やその他貸出物の準備や貸出物配布期間決め
- 当日の食事担当決め
- 緊急連絡先確保(準備)
- 当日に必要なものの買い出し(絆創膏やテーピング等)
など
準備
- 神輿・提灯架台・櫓・テントなど組立の組立
- 神輿・提灯架台・太鼓など備品等壊れていないか確認
- 魂入れ日に宮司さんの対応
- 寄付や参加者募集日の受付
- 鳴り物や踊りの練習日の現場監督・指南係
祭り当日
- 巡行ルートと巡行ルール最終確認
- 御旅所などの休憩場所、狭い場所でのすれ違い(神輿と神輿、神輿と車)の時などルール確認。
- 参加者人数把握
- 御旅所接待+準備
- 食事準備
- 保護者対応(小学3〜4年生位までの参加者がいる場合)
- 未成年の女性への写真盗撮など注意喚起
- 打ち上げ
など
あとかたずけ
- 壊れているものがないか確認
- 神輿・提灯架台・櫓・テント・太鼓などをバラして倉庫に戻す
個人の準備
こちらも自分で忘れないために。
法被やその他当日に必要なものの買い出しや準備
雪駄、足袋、地下足袋、サラシ、豆しぼり(手ぬぐい)、水筒、小銭入れ、巾着袋(スマホ・小銭入れ用)など
散髪や美容院等で身なりを整える
老若男女、運営側含めほとんどの参加者がしています。
髪を切りに理髪店や美容院に行って、髪の色染めたり、髭をそってもらったり、パーマあてたりしています。
人によっては、当日の朝セットしに行ったり、夜は浴衣とか着せてもらいに行ったりもします。
一人頭、数千円〜人によっては数万円仕事が今年はなかったとか、マジか。
一店舗あたり10〜20人だったとしても近隣の美容院と床屋の打撃大きすぎない?
数万円というのは言い過ぎと思う人もいるかもしれないが、「いつもより念入りな美容院(カット+カラー+パーマ+トリートメント+当日ヘアセット 推定3万円以上)」美容院だけでもかかります。
女性たちに聞くと
+「いつもより盛ったネイル(推定1万円以上)」
+「当日用アクセサリー(推定1万円)」
+「浴衣着付け(推定8千円)」
男性の場合、数ヶ月前からジムに行って身体を鍛える(推定1万円/月)人も多いです。
神輿担ぐの担いだことない人から考えられない位には筋肉を使います。
アメフトを社会人になっても続けている人が参加してくれたことがありますが、それでも参加翌日には全身筋肉痛で階段もツラいと言うくらい全身の筋肉使います。
ここまでしなくても、毎年当日準備のために3万は使う人はけっこういてます。
祭りや花火大会って最高に「蜜」でお金が動いてた
こうして毎年の行動をまとめてみると、祭りや花火大会って最高に「蜜」でお金が動いてたと気づきました。
参加者だけでも、会議や打ち上げや反省会なんかの飲食費、トータルで考えて千人前位、来場者と言われる人も含むと数万人単位か。
まじか、何これ。
日本経済どうするつもりなんだろう?
個人や近隣の飲食店を中心とするお店もお祭り用の対策や準備をしているんですが経済活動としても動きが少なくなるのは寂しい。
他の地方に引っ越しても帰ってくる人も少なくないので実家に泊まれたとしても交通費などお金かかってるな。
「お祭りがない=夏がない」感覚
自分の中では祭りの日が夏の中心日なので、「お祭りがない=夏がない」感覚で暑い日が続いている状態です。
春→梅雨→暑い→秋?のような、いつ区切りが来るのか?
暑いだけが夏なのか?
お祭りに参加したことがない人、お祭りとか花火大会とか人ごみが嫌いな人は毎年こんな感覚で過ごしているんだろうか?
夏の感じ方がわからなくて最近激しく戸惑っています。
徳島が地元で毎年阿波踊りに参加してる知人も全く同じこと言っていたのでそういうものなのかもしれないと思います。
神社には、昔から代理参拝という習慣もあるので、初のオンライン参拝をしました。
結局、それだけでは気が済まなかったので人の少ない時間にサクッとお参りしました。
ただちょっと行って挨拶したい気持ちが大きくてぴゅっと行って帰ってシャッと帰ってきました。
お祭りに関して思うこと
「祭り」に関して、運営側として伝統や文化の根本的なところが世界中で変わってきたので、どうするのか考えていくべきだと思うけれど、それを20代30代にさせて欲しい。
これは10代の頃からずっと思っていて、「なぜ老いゆくじじい共に決定されなければならないのか。性別による作業差別をなくしたい。観光客を増やして氏子だけでなく、観光客にもより多くの寄付を募るシステムを作って欲しい。」など言い続けてきたけど、いよいよ本格的に向き合ってもらえる環境が整ってきたと思っています。アマビエさんが流行してくれたので神頼みシステムもお金にできそうなんだけどな。
存続に対して変化を求めなかった人たちがどうなるのか、離れる覚悟は昨年出来たので楽しみ。来年以降、神社次第で運営が大きく変わるのも楽しみ。まさに、神のみぞ知るってことですね。
熱帯夜に外でパピコとかガリガリ君食べながら数人でダベりたい。
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